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マネジメントエキスプレス2020 for LINE vol.08

Management Express

ManagementExpressは、ヘアサロンさまのマネジメントにお役立て戴きたい経営情報として、
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大ヒットアニメに学ぶ共感力

漫画『鬼滅の刃』がアニメ化・映画化され大ヒットし、もはや社会現象にまでなっています。内容もさることながら、その時代にヒットするアニメやゲームを紐解き、仕事に置き換えて考えていきますと面白いことが見えてくるように思います。よく人生はドラマであると言われます。いかに人生をワクワク、イキイキとみんなで生きていくのか。アニメに限らず、平坦なストーリーでは面白くないです。色々なことがあるから、高揚し感動します。特に、ヘアサロンというワクワクがたくさん詰まった特別な場所にも共通しているように思います。

少し前に流行った『アナと雪の女王』は、女性向けの商品のコマーシャルのつくり方と同じで、「か弱くて守られるお姫様ではなく、自ら行動する女性」というような、時代に共感される女性像を掲げるところからスタートしているようです。『鬼滅の刃』はそうではなく、原作者の「こういう世界観を描きたい」という思いからスタートしていると思います。

『鬼滅の刃』が連載されていた少年ジャンプでは、「少年が仲間に貢献しながら、頑張って敵を倒したり、何かを達成したりする」という「友情・努力・勝利」というヒットの法則のもとに作品がつくられているとのことです。その法則に基づいた代表的な作品が近年では『ワンピース』ですが、『鬼滅の刃』はどこが違うのでしょうか。

まず一番大きいのは、主人公が「ビジョン型」か「共感型」かでは無いでしょうか。『ワンピース』で主人公・ルフィは、「“海賊王”に、おれはなるっ!!」と宣言し、そのルフィ個人のビジョンに賛同する仲間が増えていきます。そうやって目標に一歩ずつ近づいていく達成感で、成り立っているストーリーです。一方『鬼滅の刃』の主人公の炭治郎はビジョン型とは対照的に、「人のため」に行動します。炭治郎は家族を鬼に惨殺され、たった一人生き残った妹は鬼になってしまうのですが、炭治郎の目的は鬼への復讐よりも、妹を人間に戻すことにあります。

鬼と戦っていく中でも、ひたすら人を救うことを一義に置く炭治郎は、「利他的」であり、「共感型」です。『ワンピース』が利己的というわけではありませんが、個人の目標を達成するために自分が中心となって活躍するルフィと比べると、炭治郎はとても利他的であり、他者への共感力にあふれています。これが、女性にもファンが広がった理由ではないでしょうか。また、現代のように先の見えにくい時代にはとくに、「ビジョン型」よりも仲間と一歩ずつ進む「共感型」のほうが支持されるのかもしれません。リクルートの資料など見ますと、今の若い人は、仕事でも普段の生活でも、「人の役に立つこと」を大事にしていることに気づきます。

今の世の中は「不寛容の時代」と言われるように、少しでも落ち度があった人を徹底的に追い詰めるところがあります。一方で、炭治郎は寛容で、敵に対してさえも、「そうせざるを得ない、何かがあったかもしれない」と、隠された背景に思いを馳せることができます。殺伐とした世の中だからこそ、人々の間には温かい思いやりを求めました。だからこそ炭治郎の思いやりが、人々を惹きつけるのかもしれません。多くの人々が、共感型、そして利他的な価値観を求める時代ということは、マーケティングだけではなく、リーダーシップの在り方にも大きな変化を及ぼしているのかもしれません。もちろん、アニメでは無く経営ですので、両方の価値観が必要であり、バランス良くありたいと思いました。皆様いかがでしょうか。

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