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マネジメントエキスプレス2014.9月号

Management Express

ManagementExpressは、ヘアサロンさまのマネジメントにお役立て戴きたい経営情報として、
サロンオーナーさま及びマネージャーさまに毎月お届けしています。

「 ゾーンビューティの時代  」
今、女性のファッションの選び方について変化が表れています。今までは、コンサバやフェミニンなどおおむね同じテイストの服を着て、ヘアスタイルも決めていましたが、その時々の気分や状況によって異なるテイストの服やヘアスタイルをまとう「変身現象」が起きています。ファッションやヘアスタイルの流行の変化を見ていくと…1960年代(高度成長期)=ミニスカートブーム・根元を逆立てるセットヘア全盛、1970年代(安定成長期)=ジーンズが人気・カット&ブロー、レイヤーカット・くるくるドライヤー人気、1980年代(バブル景気)=ハマトラファッション、ボディコン、DCブランド、ワンレングス・ロングヘアパーマ、1990年代(バブル崩壊・デフレ不況)=ストリートファッション、厚底ブーツ、ショートヘア・シャギー、2000年代(リーマンショック)ファッションリーダーの存在、ショートボブ、ヘアスタイルの多様化、エクステ人気、2010年代「細分化がさらに進み、大きな流行が生まれにくい時代」へ、人気が出ても1~2年で売れなくなる。このような変身現象の時代(変身願望はヘアスタイルでも起きている)に、どのようにアプローチすればいいのでしょうか?…あるヘアサロンの事例をご紹介します。(顧客設定=OL・28歳・眉毛が隠れるほどの前髪をアイロンでゆるく巻いて平日は斜めに流し、週末は真下におろす。巻き方はその時々で変えている。仕事ではハッキリした感じを出し、休日はカジュアルな雰囲気。気分や状況に応じて、印象を変えたいというニーズ)このようなお客さまのニーズは、とても多くなっています。しかし、現実は今日の仕上がり(スタイル)を売るヘアサロンが多い中で、お客さまニーズに対して、積極的な提案を行っているヘアサロンに人気が集まっています。例えば、顔のカタチや年齢に関係なく、誰でも希望するイメージになれる前髪デザインの方法を提案する…前髪を斜めに下ろして両方の眉をしっかり見せると=インテリジェントに見え、同じ斜めでも眉を少しだけ見せると=カジュアル感、前髪をすべて眉毛の下まで真下に下ろすと=キュートといった具合に8通りのイメージに対応する。多くの場合、スタイリッシュになりたいというニーズに対して、スタイリストのイメージで対応していますが、ヘアスタイルは服を選ぶよりファッションリスクが生じるため、いざヘアスタイルを変えようとすると迷いが生まれやすく、スタイリストの個性によって提供する品質に差が出てしまいやすいのが現状です。今後、益々高まるお客さまの変身願望 を的確にくみ取ってカタチにするには、裏付けとなる仕組みが必要なのかもしれません。また、前髪を切ることに抵抗を感じるお客さまのために、部分ウイッグ(カチューシャタイプ)などの販売も好評です。小さなことですが、このような取り組みも同質化競争から脱却する方法の1つではないでしょうか。時代はトータルビューティからゾービューティへ、広げ過ぎず狭め過ぎず、お客さまのニーズに対する対応が求められています。


「 美容業界の採用と定着を考える  」
ヘアサロンのオーナーさま10名中10名が人材採用を考えておられます。また、ヘアサロンオーナーさま100人中99人は人材採用の問題を抱えられています。しかし、99人中1人は、大丈夫という…それはどうしてなのか、このポイントについて整理してみました。先ず、2004年には日本の企業は約560万社ありましが、2014年には約386万社に大幅減少しています。(その内、中小零細企業は99.7%)この10年間で赤字による倒産や後継者不在による廃業により企業が減少しています。もちろん、この間多くの新しい会社が生まれていることを併せて考えるとそのビジネスの厳しさが際立ちます(日本の企業の75%=4社に3社が赤字)まさしく、経営とは奇跡を起こすしかないと言われるのはこの通りです。このような厳しい経営環境の中ですが、美容業界はどうでしょうか?極めて高い粗利率を誇るヘアサロン経営、顧客に新しいサービスを提供したいが出来ない理由…それが人材難です。典型的な労働集約型産業であるヘアサロンにとって、この問題が一番大きく振り掛かっています。どうして今、美容師になる人が激減しているのか、一般企業と比較して考えていくと、1)初任給の差=一般企業が約20万円スタートに対し、美容業界は15万円スタート、そして福利厚生、この差はかなりリアルな問題です。2)労働環境の差=平日にデート出来ない、コンパに行けない、夜遅くまで働く、休みが少ない、特にライフスタイルを重視する若い女性にとっては、大きな課題です。これらをすべて解消することが正しいかどうかは、各お店の考え方だと思いますが、大切なことは、生涯通して働くという意欲があるどうか、それに対してどう 応えていくかではないでしょうか。とりわけ、この意欲があるということを前提に考えれば、どうしてスタッフさんが辞めていくのかという問いに対して、3つのポイントがあると言われています。1)入社前に言っていたこと(聞いていたこと)と入社後のギャップがある(しまった…と思う)、2)お店の成長性、規模拡大という意味ではなく、客さまから支持されていること、重ねるように自分の成長の実感、3)孤独さ(仲間がいない・ライバルがいない・尊敬できる人がいない)です。とにかくこの3つを潰していくことが急務になっていると言われています。また、一般企業ではこの10年間で採用単価が社員1人当たり40万円から120万円へ大きく上昇しています。ヘアサロンの場合は、月売上の1~2%を先ず採用コストに固定し、取り組んでいくことが大事です。アナログもデジタルも複合的に活用し、自店らしい採用のあり方を指揮官先頭で実行するところに勝機があり、生涯現役で働くことが素晴らしさ…と改めて認められる時代、数少ないずっと続けられる仕事としての美容師人生、「失うものがあるから、得られるものがある」、もっと美容の素晴らしさ(人の内面までも変えていく美の提供とお客さまのしあわせ支援)を全面に出していくことが何よりも大切なのではないでしょうか。

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