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マネジメントエキスプレス2014.5月号

Management Express

ManagementExpressは、ヘアサロンさまのマネジメントにお役立て戴きたい経営情報として、
サロンオーナーさま及びマネージャーさまに毎月お届けしています。

「 美容業界を取り巻く環境レポート1  」
① 総務省統計局が発表した現在の日本の人口は1億2732万5千人で、年間の人口自然減(亡くなった人と生まれた人の数を差し引いた数)は、24万4千人で過去最高を更新し、昨年の出生数は、103万1千人で、前年より約6千人少ない状況です。

② 男性美容師が冬の時代を迎えています。1999年に人気番組「料理の鉄人」の後を受けて、美容師のバトル番組「シザーズ・リーグ」がスタートし、人気番組になりました。 2000年には、キムタク主演の美容師を主人公にした「ビューティフルライフ」が大ヒット。一気に男性美容師の人気が上がり、カリスマブームに火がつきました。また、男性美容師の登録者数は2001年に7597人となり、前年の2.8倍に跳ね上がり、それに伴なって、店舗数も増えました。給与の変動では、40歳~44歳の男性美容師の給与が2007年に平均41万円だったのに対し、2012年には31万円に減少、一方で開業する男性美容師の数は増えています。日本政策金融公庫によると、2012年度の創業融資件数は、前年比11.7%増の1608件で、特に男性は17.9%増の1058件です。特徴的なのは男性の30代前後が突出していることで、つまり、カリスマブームの時代に美容師になった人たちです。今…美容師になる男性が激減しています。2012年に美容師に新規登録した男性は5161人で、ピークの2004年の6割弱という状況になっています。

③ 低価格でヘアカットをしたいお客さまと、ヘアカットの練習をしたいアシスタントの 美容師さんを引き合わせるサイトとして「カッタロカ」があり、約200店舗が登録されています。場所やどんなヘアスタイルにしたいかなどの条件をもとにアシスタント美容師さんを検索し、依頼する相手を選択。そのアシスタント美容師さんの所属する店舗で、営業終了後にヘアカットしてもらい、ヘアカット中は隣で店長がチェックして、不満が残る出来栄えでも最終的に店長が修正するシステムです。中には、高料金の人気スタイリストにヘアカットしてもらったこともあるけれど、作業としてヘアカットされていると感じ、一方でアシスタントは真剣で、一人前になろうという気持ちが伝わる…という声も上がっています。また、アシスタントの美容師さんが街で声を掛けてカットモデルを探すのは、とても手間が掛かっています。そこで、1人でも多く練習する機会をつくれえばと考え、マッチングサービスを開始したのが「ヘアモ」です。スマートフォン用のアプリ「ヘアモ」は、8月のサービス開始以来2ヵ月で300人のアシスタントとカットモデルを希望する2700人が登録、順調なスタートをしています。このアプリは、双方の意向がマッチして成約したら、アシスタントとお客さまの双方から500円ずつの手数料を受け取る仕組みになっています。現在、全国の美容室に働きかけてアシスタントの登録を進め、今年度には3000人のアシスタント美容師さんの登録を目指しています。

④ デフレ不況下における消費低迷は、美容室にも暗い影を落としています。売上を伸ば している美容室は少なく、多店化している大手美容室でも、売上を伸ばしているのは新規出店して売上をプラスオンした場合だけで、既存の店舗だけで売上を伸ばしているケースはまれです。また、東京で言えば表参道・青山が長らく美容のメッカでしたが、現在はわざわざ足を運ぶ女性客はほぼ皆無に近い状況です。同時に一般女性誌への露出を見直す美容室も増えています。これは、新規顧客の集客効果が弱いことに加えて、ヘアスタイルのマンネリ化・平準化という大きな弊害・悪影響を及ぼしていることを危惧されているからです。そして、高すぎる家賃と相まって、表参道・青山から撤退・閉店に追い込まれている美容室が少なくありません。その一方の銀座では、表参道・青山よりさらに家賃が高いのにも関わらす、美容室の出店ラッシュが続いています。少子高齢化により絶対数が減少して、しかも可処分所得の低い若者よりも、人口が多い高齢者の中の富裕層を顧客にしています。その富裕層が集まる銀座で、ロイヤルカスタマーを集めるためのトータルビューティも銀座への出店美容室の特徴になっています。つまり、デザインを売るヘアカットサロンではなく、トータルビューティサロンへという流れも密着に関連していると言えます。これらは関西でも例外ではなく、若年層に就職難や非正規雇用、さらにはワーキングプアが増え続けており、全体的に若い人たちのパワーがしぼんできています。このような背景が街の元気度に影響しているだけでなく、美容室の出店の増減にも色濃く影響を及ばしています。30代の男性オーナーが面貸しサロンで全国展開をしたり、40代オーナーと比較しても、明らかにサロン経営に対する意識の変化が見れる状況です。美容学校入学者が減少していく中で、人材確保が難しくなり、新しいビジネスモデルを模索する時代になっています。また、もっと若い30歳前後の若い美容師さんの独立、それも1人独立の傾向が強まっています。

⑤ 都市部のファッションエリアで面貸しサロンが台頭し、全国的に低価格美容室の出 店が目立っています。また、クオリティの高いヘアカラーをリーズナブルな価格で提供するヘアカラー専門店が大人気です。人気の秘訣は、ヘアデザインを決めるヘアカットは(ファッションリスクに直結する)今までの美容室・美容師さんに通い、その合間でヘアカラーは、気軽に・リーズナブルで質の高いヘアカラー専門店に行きたいという潜在的ニーズに応えたからです。今、美容室で月間売上が60万円を超えないスタイリストさんは、とても居心地の悪い状況です。つまり、いずれ辞めざるをえなく、また定年制というものが存在していなく、さらに30代後半になるとやはり同様に居心地が悪くなる美容室が全国的に多いと言えます。このような背景から、従来の歩合式面貸し(歩合マージン)から、セット面を月額10万円~20万円でレントする新たな面貸し美容室(部分レントを含む)が急増、新規独立としての面貸しではなく、アメリカの美容師スタイルという新たな美容師さんのライフスタイルの「時流」と言えるのかもしれません。

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