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マネジメントエキスプレス2013.7月号

Management Express

ManagementExpressは、ヘアサロンさまのマネジメントにお役立て戴きたい経営情報として、
サロンオーナーさま及びマネージャーさまに毎月お届けしています。

「 美容室+αの美しさ 」
ヘアカット・カラー・パーマ・トリートメントだけでなく、ネイルアートやスキャルプケアにも対応するヘアサロンが全国に広がっています。仕事や趣味などに忙しい女性が増える中、限られた時間で美しくなりたいという需要が高まっているのが背景にあります。ヘアサロンは付加価値を高めて時短ニーズを取り込むとともに、減少傾向の続く客単価を引き上げることを狙いとしています。ヘアサロンTAYAは、1回500円のオプションメニューとして、スキャルプクレンジングとマッサージを追加しています。2012年10月から無料で提供するキャンペーンを実施したところ、期間終了後も施術を受けたいという顧客の声が多かったため、有料メニュー化にしています。今後も同様の無料キャンペーンを定期的に実施し、顧客からの人気が高ければ有料メニューに移行するという仕組みを継続する方針です。また、男性客の取り込みも強化しており、眉カットなどのサービスを男性客に無料で提供するキャンペーン定期的に実施し、8月以降は男性向けの会員制度も始めることが決まっています。ヘアサロンアッシュは、ネイルアートを提供する店舗を昨年の2倍に増やしています。一般的なネイルサロンは、2~3時間かけて施術するケースが多いですが、ヘアサロンでは、パーマなど同時に受けられ、待ち時間も節約することが出来ます。昨年秋からは施術を簡素化した“シェラックネイル”を始めることで、約20分で済み、価格は2000円~3000円と従来の半分以下というリーズナブルな価格を設定しています。これらは、限られた時間で美容サービスを受けたいという顧客=働く女性の増加が背景にあります。女性がヘアサロンを選ぶ傾向として、交通の便のいいヘアサロンを選んだり、都合のよい日時に予約がとれるかどうかを重視するという、イメージより時間効率を重視して選ぶ傾向が強まっています。


「 O2O戦略の利点 」
O2O(オンライン・ツー・オフライン)という言葉をよく耳にすることが増えています。それが意味するところ企業の狙い、消費者のメリットはなんでしょうか。欲しいモノを購入するに当り、実際の店舗でデザイン・色・サイズ・手触りなどを確かめた後、実際に購入するのはインターネット通販という消費者の行動は、一時の流行と言えないほど定着しています。購入する商品の仕様だけでなく、商品そのものを確認したら、後は価格差で店舗を決めるというのは、至極まっとうな消費者の意志決定のようです。この消費者の行動に対して、どのように店舗に足を運んでもらうかという一つの取り組みが、O2Oです。O2Oの具体的な実施例は、阪急西宮北口にある阪急西宮ガーデンズに見ることが出来ます。西宮ガーデンズは、阪急西宮球場の跡地に建設され、約270店舗とシネマコンプレックスを併設しています。休日には大変な賑わいを見せるため、自分が今どこにいるのか、自分の探しているお店はどこにあるのか、自分が停めた車の場所は・・・など様な位置情報やナビゲーションをスマートフォン上で提供しています。印刷された地図ではなく、自分が必要としている情報をリアルタイムで提要する価値が大きいと言えます。この位置情報は、店内や駐車場におけるナビだけに使われるのではなく、店舗側ではアプリをインストールしたスマートフォンを持った顧客に対して、積極的にクーポンや来店ポイントを提供しています。例えは、買い物の途中に休憩のためカフェやその他の飲食店に入る・・・そのお店からクーポンが届いていれば、それを利用しようとするのは自然のこと。このような心理を見越して、先ほどのアプリが入ったスマートフォンを持ったお客さんがその店の近くを通ると(無線LANのエリア内)クーポンが届く。消費者にとっては、買い物時のサポートを受けることになり、店舗にとってみれば集客のツールになる。しかし、実際に求めているものは、集客そのものよりも、消費者のデータと言えるかもしれません。誰が(どのような属性の顧客が)、どこの店で買い物し、さらにその前後ではどの店に立ち寄ったか・・・これを解析することで、より効果的なプロモーションが可能になるからです。ヘアサロンの集客ツールとしても、専用アプリを開発し、人気キャラクターなどとリンクさせて、飛躍的に集客するというアクションを起こしているヘアサロンも少しずつ増えてきています。


「 社会貢献の商品 」
商品を買うことが社会を良くすることにつながる!・・・こうしたモノやサービスをソーシャルプロダクツと言います。このソーシャルプロダクツの中から優れたものを表彰するというソーシャルプロダクツ・アーワードが今年から始まりました。いい商品を消費者に知らせるとともに、作り手の企業やお店を応援し、ビジネスと持続可能な社会を繋げていくという目的があります。第1回の大賞は、サラヤ(本社大阪市)の洗濯洗剤でした。合成界面活性剤を使わず、酵母の発酵で生まれる天然の洗浄成分を用いています。原料には、環境と人体に配慮して生産したという第3者認定を受けたパーム油だけを使用。環境への負荷が低く、洗浄力も高い。低価格で勝負する商品ではないのに、この1年間で売上対前年比180%という好調ぶりです。主な販路は、高級スーパーや自然派食品などを扱う通信販売。ニッチでありながら、確実に存在する市場や消費者にキチンと届いていると言えます。印象的なのは、エコ(環境配慮型商品)だからと言って性能で劣っていてはいけない・・・というメッセージ。商品として良質であってこそ消費者は繰り返し購入し、事業は継続するということです。大賞を含む27の受賞商品を見ると、こうした視点が浸透してきていることがわかります。また受賞した企画の1つ、フェリシモの通販:ピース・バイ・ピース・コットンプロジェクトは、インド産のオーガニックコットンでつくられた商品を寄付付で販売しています。基金を生かし、有機栽培で農民の健康や土地を守り、付加価値が高く農家も潤う。子供たちも教育を受けられるという取り組みになっています。こうした取り組みで大事になってくるのが信頼感です。サラヤは以前から植物洗剤で大手に先行し、フェリシモは収益という事業性と他にない独創性、社会に意味のあることを推進する社会性の3つが重なる市場を自社の事業領域と定義しエコグッズを集めた通販カタログを発行する等顧客との価値観の共有に力をいれています。このソーシャルプロダクツの意味に合う商品を選択し、ヘアサロンにおける店販として、社会貢献の商品販売と定義すれば、顧客への新たなコンセプト提案が出来ます。このように店販を通して顧客と価値観を共有する取り組みが新たな市場を開くと言えるのではないでしょうか。

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