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マネジメントエキスプレス2013.1月号

Management Express

ManagementExpressは、ヘアサロンさまのマネジメントにお役立て戴きたい経営情報として、
サロンオーナーさま及びマネージャーさまに毎月お届けしています。

「 親子で共に 」
総子化という新市場発想では、親が存命な20歳以上の人を“成人子供”と呼んでいます。成人子供試算をすると、1950年は、2412万人で総人口の29%でした。しかし、平均年齢の伸びによって、2010年には6407万人で50%に達しています。この他に、本来の子供=未成年の子供が2287万人います。成人子供と未成年の子供を足すと約8700万人で、総人口の70%が広義で言う子供になります。近年、比重を増しているのが40代~50代の子とその親の組み合わせで40歳でもまだ子供という状態が平均的という時代が来ています。親子が共に生きる期間も昔より長くなり、同時に高齢者人口の増大になっています。ここを、消費やビジネスの方向から見ていくことで、違った側面やチャンスが見えてくるのではないでしょうか。例えば、親子消費・・・かつてのように、“40歳前後の母親と10代の娘”ではなく、“40歳前後の子と60~70代の親”・・・体力と資金をお互いに補い、新しい世界を知る。お金を出し合って、高級車を買ったり、音楽を楽しみ、旅をし、孫世代に伝えることを前提に長持ちする物を買うという消費が増えてくるのではないかと予測されています。時代は今、地域共同体や大家族から、核家族を経て個人へ。そして1つのモノや空間を他人が共有するというライフスタイル。インターネットなどによる人の繋がりが生み出す新たなブーム。若い方の地域コミュニティーへの関心の高まりなど・・・“親子で共に”が新たなキーワードになっています。ヘアサロン業界においても、少子高齢化を総子化と捉え、このキーワードを取り込んだメニューやサービスの開発が大事になってくると思われます。


「 香りマーケティング 」
人間の脳は香りに敏感に反応する。記憶への影響力は、視覚を上回る。このような嗅覚に訴える空間演出が商業施設などで注目されています。従来は、ホテルやブライダルサロンなど限られた場面の演出手法でしたが、百貨店やカラオケ店、駅にまで導入事例が広がっています。嗅覚のメカニズムは、五感で得た情報が大脳皮質で統合されて記憶されます。視覚は視床、触覚は脊髄などを通ってから大脳皮質に情報が送られるのに対し、嗅覚で得た情報は大脳皮質に直に届きます。・・・そのため、匂いを記憶すると次に同じ匂いを嗅いだ際に、“楽しかった体験”などの情動を想起しやすくなると言われています。このような点から、お店の入り口などで香りを印象づけ、特定のブランドを認知させる試みも始まっています。ヘアサロンでは、人気のヘアケア商品の多くに、香りが選べるものが多くなっていますので、アロマポッドなどでの演出やシャンプーセレクト、フェースガーゼも香りで選べるなど・・・お客さまが楽しいと思って戴ける工夫が沢山できる環境です。そして、最近では香りがついているDMなども女性の心を掴んでいます。香りで来店を誘う=香りマーケティングを様々な場面でベンチマークされてはいかがでしょうか。


「 お客さまの気づき 」
ヘアサロン業界のみならずビジネスの現場では“価格”が大きなマーケティングのテーマになっています。これは、様々な売り場などで値下げのキャンペーンの連発を見ても明らかで“川上=インフレ・川下=デフレ”の構図は今も変わらない状況が続いています。ただスーパーやドラッグストアの値下げは消耗戦の様相を呈しつつあり、消費者の値下げへの反応は鈍くなっていて、安くても売れない・・・安くしなかったら全く売れない・・・どれだけ価格を下げればいいのか、消費者の値ごろ感はどの程度なのかがわからないので多くのサービス業が困惑していると言えます。。多くのサービス業で、既存の客数が前年を割り込む傾向=来店頻度の減少にあり、お客さまは計画的に来店し、無駄と思うモノは買わない傾向が強まっています。業績低迷は、ネット通販やダイレクトデリバリーなどに需要が奪われているのも一因だと思われますが、お客さまが楽しく、ストレスなく買い物が出来る店舗づくりが課題という部分も浮き彫りになっています。このような中で、業績を上げることができた価値提案のポイントとしまして、商品や売りモノそのものに手をつけることなく、マーケティング、コミュニケーションの革新によって店舗を活性化させることを重点的に行い、お店・スタッフ・商品とお客さまとの“出会い方”を変え、お客さまに気づきを与えることで活気を取り戻す傾向が強まっています。お客さまのプロモーションとしましては、価格に寄ったものではなく、楽しさや新しさ、最近のキーワードで表現すると“少しゆるい感じ”であったり、“なごみ感”を演出してお客さまに寄り添うという価値提案がポイントです。


「 病院サービス戦略 」
ドトールやポッカ系のカフェチェーン各社が病院内への出店を拡大しています。ドトールは、今後3年間で100店舗ほどの追加出店を計画し、競争激化で街中での出店余地が減る中で、病院内は職員や患者さん、お見舞いに来られた方らの安定した利用が見込める数少ない未開拓地と見て、出店を続けています。また、病院側は“消費者に選ばれる病院になる”というテーマを持っています。これは、病院が有名外食店を積極的に誘致する背景として、国の医療費抑制と人口減という厳しい経営環境下で生き残るために施設の快適さやサービスの質も高める必要があるという危機感からきていると思われます。病院側にとっては、外部委託により店舗運営コストを圧縮し、賃料収入が得られる利点もあります。一方で、外食チェーン側はいったん出店できれば集客を競わず一定の収益が確保できるという利点があります。病院のサービス競争を好機と捉え、街中の路面店より少ない投資で店舗網を広げ、手堅く売上を確保できる出店先として有望視しています。このような戦略は、ジョイントベンチャーには数多く見られますが、カフェチェーンとしては異例の取り組みです。また、ヘアサロン業界においては、ネイルやエステ、物販や雑貨といった新サービスの提供として他社とのジョイントで運営を行うケースも増えてきています。病院という市場においても、女性の様々な消費が期待されている部分もあり、医療用ウイッグの提供のみならず、新たな市場としてその可能性があるように思います。とりわけ、同質化競争が続く中で、新しい価値提供が必須とされる今、自店のお客さまに対して、来店周期を短縮するためのリアリティのあるオプションづくりに対する取り組みが大切な時代になったのではと思います。

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