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マネジメントエキスプレス2012.6月号

Management Express

ManagementExpressは、ヘアサロンさまのマネジメントにお役立て戴きたい経営情報として、
サロンオーナーさま及びマネージャーさまに毎月お届けしています。

「 カルテ枚数の確保・
来店サイクルの短縮が訴求テーマに 」

ヘアサロンの売上は“来店客数”と“客単価”で構成されますが、現実としてこの来店客数と客単価アップは、いずれもハードルが高いものです。このような状況の中で“集客”方法も変えていかざるをえない。・・・今までのチラシやDMなどの紙媒体による集客効果が薄れてきている中で、ホームページ・ブログ・ツイッター・フェイスブックなどのWeb集客が注目されるようになりました。大阪のFORCISEでは、Web集客で1店舗当たり300人/月・・・を超える集客に成功しています。新規客が減少した現在、この数字は画期的と言えます。サロン公式のホームページだけでなく、スタイリスト個人のメール・ツイッター・フェイスブックを含めた月間アクセス数は1000万件以上と言われています。また、スタイリストは紹介、アシスタントは未来の指名客づくりのためのモデルハントが、全国レベルで進んでいるのも特徴的です。カルテ枚数をいかに増やしていくか。つまり、安定したリピーターの確保。そして来店サイクルの短縮が今の厳しい状況下での一番の対応策と言われています。


「 10大数字から14大数字へ 」
売上・客数・客単価・メニュー率・リピート率・カルテ枚数・年間平均来店サイクル・店販購入比率・女性客比率・年間平均来店回数・・・が10大数字です。これに、次回予約率VIP客比率カット料金店販販売率の4つが加わって14大数字になります。従来のヘアサロンでは売上・客数・客単価という3大数字だけで経営内容を判断していました。それが7大数字になり、10大数字になり、今は14大数字になりました。ヘアサロンを取り巻く環境が変化しています。それが14大数字の必然の背景にあります。次回来店予約による来店サイクルの短縮化、そして上位1割の顧客が全体の9割、あるいは上位2割の顧客が売上の8割を占める、いわゆるパレート法則の通りになっていると言われています。だからこそVIP客(ロイヤルカスタマー・上得顧客etc)をもう一度しっかり見直そう!という最近の意識の高まりになっています。“客数から客層、客質へ”の意識転換です。カット料金の値上げや店販販売率のアップは、トップクラスのスタイリストさんにとって、月間売上300万円台を目指す上で必然となります。


「 美容学校の状況 」
( 美容業の将来不安につながる生徒数の減少 )

2003年をピークに美容学校の生徒数が毎年減少を続けています。背景には、大学全入時代の到来や美容学校の労働環境問題などがあります。美容学校はこの間、規制緩和政策によって他業種からの参入も含めて約30校増えているだけに、あきらかな過当競争となっています。東京のトップクラスの美容学校でも、全盛期の半数の入学者に減少している学校もあります。2003年のピーク時に“27425人”だった入学者数は、2011年4月には“18912人”で、3分の2になっています。このような現実にともない、東京・名古屋・大阪の有力校と言われる学校の多くが、2012年4月から入学金・授業料を下げているのが目立つようになりました。美容学校の中には、求人票を提出しようとするヘアサロンに対して、社会保険の完備などを条件づけて労働環境の改善を促進しようとする動きも強まっています。今後、“人材を集め・育てる”には、美容学校とヘアサロンが連携をとっていく業界全体の取り組みが必要になりました。但し、ヘアサロンオーナーからは、美容学校の入学金・授業料が高すぎるのが障害!と指摘する声も強まっています。賃金・労働条件を含めて、費用対効果に疑問を持つ親が子供の美容への進路志願に反対する。・・・1番学費の高い美容学校では、1年間に約200万円の授業料で、しかも2年制。それでも夢が叶って有名サロンに就職できても給与は手取り7~8万円、さらに自転車通勤が可能なアパートに住むことが条件になっていることもめずらしくありません。その上、10年後の美容師の離職率が90%以上と知ったら、普通のサラリーマン家庭では自分の子供を美容学校に進学させるのは考えてしまう・・・というのが現実問題です。美容業界の入り口であるべき美容学校が逆に大きな壁、関所になっているという皮肉な結果。1年制から2年制に移行して、はたしてどんな良い結果が生まれたのか・・・元々は美容学校経営の安泰を目指した結果であり、ヘアサロンにも美容師志願者にも何のメリットもない!と指摘されてきました。ヨーロッパなどと比較しても、日本の美容師育成制度は壁が高くて厚いのが現実です。だからこそ、本来美容が持つ素晴らしさ、美容師としての仕事のやりがいに焦点を当てた取り組みがより必要になりました。


「 美容専門メディアについて 」
美容学生やアシスタントさんが美容専門誌を読まない傾向が一層鮮明になってきました。自分の仕事に役立つ情報を仕入れようとする意識・姿勢が驚くほど希薄になる傾向が顕著になり、美容専門誌離れだけでなく、セミナーやコンテスト離れの傾向など、全体的に向上心の希薄化、上昇志向の減退が危惧されています。また、美容専門誌を読みたがらないアシスタント、若いスタイリストさんのために、美容専門誌で勉強をされてきたサロンオーナーさんが買い与えてスタッフルームに与えてあげるケースも目立つようになりました。しかし、これでは斜め読みしてしまうだけで、“読んだつもり”になる人が増えて、さらに美容専門誌離れに拍車が掛かります。美容専門誌も大きな曲り角に立っていて、“新しい存在価値・存在理由”を確立しなければならない状況。今から10年前に比べて、美容専門誌全体のマーケットサイズは半分以下になっていると推定される今、かつては、美容師さんの作品発表の場という役割から大きく変わろうとしています。


「 ヘアサロンプロダクツの現状 」
全国理美容製造者協会(NBBA)の調査では、ヘアサロンのプロダクトを4つのカテゴリー別に見ると、ヘアケア剤だけが伸びて、ヘアカラー剤・パーマ剤・スタイリング剤などの他の3つはダウン、しかし全体的には微増という結果でした。調査委員会からは、その内訳としてヘアカラー剤の伸びは3年前に止まっていること、スタイリング剤は2004年がピークだったこと。また、ヘアサロンへの来店頻度は、前回調査で年5.6回、客単価は7500円、今回調査では、年5.4回、客単価7300円でいずれも前回調査を下回っているという調査報告がありました。

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