資料請求はコチラ
マネジメントエキスプレス2012.1月号

Management Express

ManagementExpressは、ヘアサロンさまのマネジメントにお役立て戴きたい経営情報として、
サロンオーナーさま及びマネージャーさまに毎月お届けしています。

「 CSRマーケティング 」
企業の社会的責任(CSR)としての社会貢献は、これまでビジネスとは別の次元で捉えられがちでした。しかし今、まったく異なる風景が現れました。社会貢献は事業の一部をなす!という認識の広がりです。“ 企業は社会とどう関わるべきか ”この問い掛けに消費者が多くの関心を向け、重みを増しています。メーカー・流通・サービス業、そしてヘアサロンにとって、社会問題の解決がマーケティングの重要テーマに浮上しているということです。
事実、社会貢献に対する消費者の関心は高く、消費者意識調査のあるデータによると「 企業・お店は社会貢献活動に取り組むべきだと思う 」と答えた人が94%にのぼっています。ただ、社会貢献のあり方には意見の違いがあり、「 社会貢献と収益を両立させるビジネスモデルを構築すべきだ 」と答えた人が40%、「 社会貢献を通じて自社の価値向上を図るべきだ 」と答えた人が17%、合わせて57%の多数の方がCSRビジネス支持派で、事業採算を度外視した慈善活動派と言われる方は33%という結果でした。消費者は、商品を購入したり、お店を選ぶ際に、社会貢献につながることを意識する方が40%にも達していることから、社会貢献は持続的成長に不可欠な投資であり、顧客の共感を得るだけでなく、市場を創造し未来の顧客を育てるためにCSRが重要な役割を果たしていると言えます。


「 復興支援が消費者に響く 」
東日本大震災から10ヵ月。復興に向けた動きが加速する中で、被災地での支援活動をマーケティングに組み込む動きが増えています。特に消費などを通じて社会貢献したいという消費者の欲求が強まり、企業のCSRの一環として始めた活動が商品の売上を後押しする事例が増えてきました仙台市にビール工場を持つキリンは、「 キリン絆プロジェクト 」というCSR組織を発足させて、支援活動の原資を得つつ販促効果を高める仕組みを作っています。また、P&Gは洗濯機の台数が限られた避難所で暮らす人のために無償で洗濯して返す活動に取り組んでいます。製品のほぼ全品を対象に売上の0.1%を拠出して必要経費をまかなっています。そして、交流サイトのフェイスブックも活用。この活動に共感した人が“ いいね! ”を50回クリックすると、同社が1回分の洗濯費用を拠出する仕組みを構築し、「 消費者の共感を呼び込む 」演出をしています。こうした活動は店頭販促(POP)も活用してPR。小売業と消費者の双方から支持を勝ち取り、製品のシェア向上に役立てています。ロレアルは、「 ランコム 」のマスカラを1本売るたびに100円を被災地に寄付する「 Eyes for Future 」キャンペーンを展開。基礎化粧品だけを購入していた顧客がこの取り組みを知り、初めてマスカラを買うという例も増えています。さらに石巻市にカフェを併設した交流施設を開き、ヘアサロン機能を組み込んだモバイルサロンを岩手・宮城の沿岸部で巡回させています。このようなヘアサロンとの協働活動をロレアルが実施し、地域の消費者方々とへサロン皆さまとの信頼の絆を深めています。


「 リピート率向上への取り組み 」
子供向けの就労体験エンターテイメント施設「 キッザニア 」が、多くのテーマパークや遊園地が集客に苦しむ中で、安定した集客をしています。その原動力の1つが有料会員制度で、限定の体験プログラムを用意するなど特典の充実もあり、リピーターを逃がさない仕掛けとして効果を上げています。会員のリピート率は、通常の利用者と比べて高く、年平均6回に達し、付き添いの保護者を合わせれば年間入場数の5%を超えている状況です。キッザニアの利用者のうち2回目以上というリピーターの割合は、約70%!1日ではとうてい回りきれない80種類以上の豊富なプログラムがあることで一定の支持を得ていますが、リピーター率が90%を超える東京ディズニーリゾートと比べれば、まだまだ引き上げの余地はあると思います。企業などの協力を得て子供が様々な仕事を本格的に体験できるというテーマパークとしての鮮度は失われていません。
が、しかし、その成功を受けて体験型の授業を導入する塾や企業展示施設なども登場しています。また、クラブ活動やモバイルゲームなど子供の時間の使い方も一層多様化しています。このようにどんなに自社の鮮度が保たれたとしても、顧客のライフスタイルが変わればそのビジネスは成り立たなくなってしまいます。自社のセグメント軸をしっかり持った上で、さらなるリピーター戦略がより一層必要になってくると同時に、新たな創造性が求められるようになっています。


「 シンプルゆえの安心感 」
二酸化炭素を水に溶かした「 炭酸 」に熱い視線を注ぐ人が増えています。炭酸と言っても コーラやハイボールなどの炭酸飲料ではなく、化粧品やヘッドスパなど美容や健康分野に登場 している炭酸です。肌につけると血行促進の効果があると言われています。また炭酸は即効性 があるのも特徴の1つとなっており、炭酸パワーを活かしてキレイになりたい女性を中心に注目 を集めています。今、ヘアサロンの現場においてもお客さまとの会話に「 炭酸美容 」というキーワードが出てくるようになりました。また、炭酸は医療にも用いられ、そのパワーの解明が日々進んでいます。その効果は、肌から入り込んだ炭酸を老廃物と認識した体が、排出して酸素や栄養素を取り込もうと血管を広げるためで、「 肌が炭酸水に触れることで血行がよくなる 」ことによる美容効果と言えます。また、炭酸泉( 高濃度の二酸化炭素が溶け込んだ湯 )を使った実験では、腰痛などの痛みの改善に繋がることも分かっています。ヘアサロンで用いられる炭酸ガスは、化学工場などで発生した二酸化炭素を回収・精製したものですから、新たに二酸化炭素をつくっていないところも“ エコ心 ”をくすぐっています。今、炭酸が注目されている背景は、 「 正体がハッキリしていて、効果に理由があること 」と言えます。ただ、炭酸の濃度や使い方で効果はそれぞれな上に、肌質や体調によっては注意が必要な場合もあります。しかし、炭酸そのものになじみがあり、働きも比較的わかりやすい。消費者のモノを見極める目が厳しくなる中で、素性が見えやすいことが、受け入れられている理由です。この炭酸ブームは、単なる“ 流行 ”ではなく、しっかりとした“ 時流 ”と言えそうで、美容業界にも定着する可能性があります。

これからもヘアサロン業界に投入されるプロフェッショナル仕様の炭酸商品に目が離せません。

LIST