マネジメントエキスプレス 2017.6月号

当社が発行するManagement Expressは、ヘアサロンマネジメントにお役立て戴きたい 「 創客情報 」をサロンオーナーさま及びマネージャーさまに毎月お届けしています。 ( 創客情報=顧客の創造を目的とした経営情報 )



「  ユーザーは?顧客は?誰でしょうか !  」

改めて「顧客」は誰でしょうか。今「〇〇活」というキーワードが流行りです。例えば「就活」「婚活」「終活」などがありますが、最近「ラン活」という言葉を聞かれたことはございませんでしょうか。ランの花を探す活動ではありませんし、お昼のランチ探しの活動でもありません。「ランドセル活動」です。小学生1年生になる前の子供とその親、そして、その祖父母が一緒になってランドセルを探し、「いいランドセル」を早めに購入したり、事前予約したりしていく活動のことです。なせ、「ラン活」が登場してきたのでしょうか。昔からあったことなのでしょうか。その要因の1つが少子高齢化です。少子高齢化ですので小学生の人数が減少してきていますので、ランドセルの数は減りますが、逆に、1つの世帯に小学生が一人、その小学生に父方、母方にお祖父母がいますので、合計で「6ポケット」といわれる財布、つまり買う力があります。とりわけ、祖父母はたった一人の可愛い孫のためには、いいものを買ってあげたい、喜ぶ顔が見たいという気持ちが非常に強いです。その活動は一年前からスタートしています。ですから、「いいランドセル」はすぐ完売してしまいます。そうした「いいランドセル」を作る代表企業が東京にある「土屋鞄製造所」です。革のランドセルが大人気で、7万円前後が売れ筋のようです。ちなみにランドセルの平均相場は3万から4万円です。高価格帯なものが売れていることがわかります。しかし、すぐに予約でいっぱいになり、中には14万円のランドセルも売れているようです。土屋鞄製造所では、1つのランドセルを作るのに150個のパーツを使い、300工程を経て、完成品が出来上がります。しかも革は1つ1つ個性があり、その個性に合わせて、ベテラン職人が作り上げます。この「こだわり」も売れている要因です。では「ラン活」の顧客は誰でしょうか。子供、ご両親、祖父母でしょうか。顧客の3条件①買う気があり、②買う力があり、③継続購入、あるいは、継続購入の可能性があることと言われています。子供は顧客ではなくユーザーであり親と祖父母が顧客です。顧客の創造には、顧客は誰なのかを常に意識していく必要があります。割引きで継続的な来店がない方が顧客でしょうか。ユーザーでしょうか。こだわりのランドセルと同じように、サロンワークでも卓越した技術と知識、その集大成のサービスが生み出されます。「髪活」、「潤活」などの活動を仕掛けてユーザーと顧客を分けて活動を考える。またユーザーを顧客にする活動が意図的に必要であると感じています。




「 今までのスタイルからの脱却 」

アイロンがけは手間のかかる家事の代表です。しかし、その概念は変化しつつあります。
その変化をもたらしているのが、衣料スチーマーです。ハンガーにかけたままシワを伸ばすことができ、立ち上がりも早く、アイロンのような大きな失敗も少なく手軽に使うことができることから、従来のアイロンに代わり注目が集まっています。2012年から販売台数は約11倍、販売モデル数も20モデルに満たなかったものが40モデル弱にと倍増しています。消費者がそれぞれのニーズにあった製品を選択できるラインナップになっているのです。12年ごろの衣料スチーマーはコンパクトさを重視したものが多く、アイロンとの2台持ちが前提となるような製品でした。その後、スチームの持続時間を長くしたり、使い勝手を向上させたりし、衣料スチーマー1台でも十分な製品が登場しまた。さらに、近年ではスチームによるシワ取りだけでなく、除菌、脱臭機能を搭載した製品も登場しています。こうした製品が人気を集めた結果12年の2倍になり平均価格も7,000円と上がり従来のアイロンをも上回った。まずは視点をかえ、さらには付加価値をつけていくことが単価アップにつながることになります。アイロンとスチーマーの動向に似ているのが掃除機市場です。キャニスタータイプから、コードレススティックタイプへのシフトです。どちらも「面倒」や「手間」というイメージを払拭しつつあります。このような手間を削減して消費者に時間という対価を与え、使い勝手をシンプルにするような生活家電は益々、拡大することが見込まれています。ヘアサロンでも、今までのメニュー、商品をお客さまに与える対価を考え整理、見直し、シフトチェンジをしていくことで、結果スチーマーのように従来のものより価格が上がり、顧客の選択肢が増えていくことが市場の活性につながるのではないでしょうか。




「 おうちでキレイは時短が必須の時代に 」

美容家電が世に登場したのは1980年代に遡ります。今では「ホームエステ」は多くの女性から受け入れられることとなりました。いつかは欲しい美容家電への注目が集まっています。ところが美顔器などでホームエステをする割合はやや下がってきています。中でも働く未婚女性の減少が目立つ。一方で子供を持たない共働き女性は増加しています。その背景には「見られたい年齢」についての意識の差があるようです。未婚女性の「見られたい年齢」は最も割合が高いのが「年相応33%」であり、次が「5〜10歳若く25%」となります。子供を持たない共働き女性は「5〜10歳若く30%」が最も高く「3〜4歳若く29%」となる未婚女性は、無理して若返ることはなく年齢なりの歳の重ね方を。共働き女性は、逆に実年齢よりも「若く見られたい」から美容のケアをするということです。簡単にシンプルで高機能、お顔だけではなく、頭皮、全身をケアすることもできる機器もありますし、髪の毛を乾かしながらキレイになるものもあります。今後は未婚、結婚に関わらず働く女性が益々増えていきます。働くことで人との関わりも多くなります、自分の印象を決める美容と忙しい中、効率的にケアをする時短を両立させる美容機器に益々注目が集まります。